保育士が「強みを見つける方法」と面接で輝く自己PRの話し方

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保育士が「強みを見つける方法」と面接で輝く自己PRの話し方

自分の強みって何だろう?」「面接でうまくアピールできない…」

保育士として働く中で、自分の強みがわからず悩んだことはありませんか?

この記事では、自分の強みを見つけ、自信を持って面接で自己PRができる方法を紹介します。

最後まで読むことで、自分の魅力を理解し、理想の職場で活躍できるようになります。

保育士の「強み」がキャリアや転職に与える影響とは

保育士としてのキャリアや転職活動において、「自分の強み」を理解することは非常に重要です。

なぜなら、強みを知ることで、適した職場を見極めることができるだけでなく「自分らしく働ける」ことに繋がるからです。

また、保育環境を変化させたいのであれば、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることが重要であり、そのためには自身の強みを的確に伝える必要があります。

強みが明確になれば、自分に合った働き方を実現できる可能性も高まるでしょう。次では保育士が「自分だけの強み」を見つけることのメリットを紹介します!

強みを知ることで得られるメリット4選

保育士が「自分だけの強み」を知ることで得られるメリットは以下の4つです。

「自分だけの強み」を理解すると、自分らしく働けることに繋がります。保育士は人間関係の悩みや労働時間の長さ、そして処遇改善があるとは言え、まだまだ給与は少ないです。

保育士の年収は令和5年度の平均で約388万円。全職種の平均は458万円なので、かなり少ないと言えます。

参考:政府統計の総合窓口e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

まさマル
まさマル

給料だけが働き方のすべてではありませんが、あれだけ体も心もストレスためて頑張っているからこそ、本当はもっと欲しいですよね…。

心も体もボロボロにならないうちに、「強み」を知り、自分の働き方を見直して欲しいと思います。

自分の保育に自信が持てる

自分の強みを理解すると、日々の保育に自信が湧いてきます。得意なことがわかると、その分野で積極的な取り組みができるからです。

例えば、子どもの笑顔を引き出すことが得意だとわかれば、新入園児を明るくし、保護者も安心して預けることができます。

工作が得意なら、活動の準備がスムーズにでき、子どもたちの創造力を引き出すことが可能です。こうした強みを意識すれば、「自分の保育はこれでいい」と確信が持てます。

まさマル
まさマル

「自分には特別な強みなんてないかも」と感じることがあるかもしれません。しかし、どんな保育士にも得意なことは必ずあります。

気付いていないだけで、すでに周りに評価されていることは多いです。

自分が周囲から頼られたことや、褒められたことを意識して保育をしてみましょう。

日々の保育に対する姿勢が前向きになり、自信を持てるため、保育の質も高めることができますよ。

自分の保育観がわかる

自分の強みを知ると、自然と「自分の保育観」が見えてきます。

保育観とは、子どもとの関わり方で大切にしている価値観や理想の保育スタイルを指します。

保育観は、保育士としての軸となり、仕事のやりがいや選択肢を広げる大切な要素です。

例えば「子ども一人ひとりに寄り添って共感することが得意」という強みがわかれば、個別の対応を大切にする保育を大切にしている自分に気づき、小規模保育園で働いている自分の可能性に目を向けることができますね。

まさマル
まさマル

保育観は過去の経験から強みを分析することで、少しずつ方向性が見えてきます。

経験を積むうちに、より自分に合った保育観が確立されていくものだからです。

自分の強みを知り、それがどのような保育に繋がるのかを意識することが、充実した保育を送るうえの大事なステップとなります。

適した職場環境がわかる

自分の強みを知ることで、適した職場環境を見つけやすくなります。なぜなら、職場ごとに求めるスキルや価値観が異なるからです。

例えば、徹底的に子どもと向き合う保育理念を持っている園の場合、色々な体験や気づきを与えるイベントが多い傾向があります。

まさマル
まさマル

「子どもの本質と向き合いたい」「子どもの素敵なところを発見して伸ばしてあげたい」と感じている保育士にとっては、上記の職場は適している可能性が高いでしょう。

一方、イベントよりも子どもの性格や特性を重視して、その日その日に合った保育を子どもたちに選択することで主体性を重んじる保育がしたい場合、上記の保育園だと「もっとゆっくり関わって子どもたちは伸びるのに…」とストレスを抱える可能性もあり得ます。

このように自分の強みを知ることで、強みに合った職場環境が探しやすくなり、働きやすくストレスも減らすことができます。

結果として、無理なく力を発揮でき、長く活躍できる職場選びに繋がるでしょう。

自分の弱みも理解できる

自分の強みを分析すると同時に弱みも理解することができます。弱みを把握することで、自分のストレスを抱えやすい仕事や人間関係のあり方などがわかるのです。

例えば「保護者対応が苦手」と感じているなら、先輩保育士の対応を学ぶことで参考にできます。

また、どうしても緊張してしまう場合は、別の保育士と一緒に対応することで、場数を踏むことも可能です。

どうしても苦手な場合は、他の保育士に頼るのも一つの方法です。

まさマル
まさマル

まさマルは、裁縫が全くできません。

そのため、発表会の衣装作りは他の先生にお願いして、大道具や壁面などの制作をすることが多いです。

自分の弱みを認識することは、決してネガティブなことではありません。むしろ、それを知ることで対策を立てられ、より良い保育士として成長できるのです。弱みも受け入れつつ、克服する方法を考えましょう。

2つの種類のスキルから強みを明確にする

保育士としての「強み」と一言でいっても、その種類は大きく分けると2つのスキルから分類されます。それぞれの特性を理解することが大切です。

どちらの強みも保育キャリアの成長や転職活動において重要な役割を果たします。自分自身の強みを正しく把握することで、より「自分らしく」働くことができます。

2つのスキルから強みを探す方法について説明します。

ポータブルスキル

ポータブルスキルとは、職場が変わっても役立つ汎用的な能力のことです。どの職業でも活かせるスキルなので、保育士としての強みを広げるうえで重要になります。

保育の現場では、子どもとの関わり方だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も求められます。これらはどの園でも必要とされるため、転職やキャリアアップの際に強い武器になります。

下表はポータブルスキルから見つけられる強みの一覧です。

ポータブルスキル強み
コミュニケーション能力・保護者対応が得意
・子どもとの会話から遊びを発展させられる
課題発見力・園の問題点を見つけられる
・自分の保育を振り返られる
リスク管理・危険な場所を察知し、安全な環境を作れる
・子どもの様子から怪我を防ぐ対応ができる
論理的な考え方・ドキュメンテーションなどで、子どもの特性を分析できる
・園やクラスの課題の改善策を提案できる
共感力・子どもの気持ちを汲み取り、適切な対応ができる
・職員たちの空気感から、適切に動ける
マルチタスクスキル・多くの業務を同時進行してもミスが少ない
・複数の子ども対応が得意
計画力・設定した目標までの道のりを細分化し、保育計画を立てられる
・保育計画の修正をしながら、クラス運営ができる
行動力・子どもたちのアイデアを具体化し、活動に組み込む
・業務を後回しにせず、実行できる
まさマル
まさマル

ポータブルスキルは、保育士が日常で使っていることも多いのですが、あまり意識されていません。

「私、これはできるな」と感じる強みも見つけられたらと思います。

それほど、保育士は様々な業務をこなしているとも言えるのです。

ポータブルスキルを意識して伸ばせば、どの園でも活躍できる可能性が広がります。

まさマル
まさマル

実は異業種転職を考えている人もポータブルスキルからの強みを見直すことで、企業が求めているスキルや強みが見つけられるケースも多いんですよ。

関連記事:【保育士セカンドキャリア】必見のキャリアチェンジ方法!魅力的な仕事17選

専門スキル

専門スキルとは、保育士としての専門的な知識や技術を指します。これは、子どもたちの成長を支えるために欠かせない力です。

専門スキルがあると、現場で即戦力として活躍できます。また、園によって求められるスキルが異なるため、自分がどの分野に強みを持っているかを知ることは重要です。

ここでも、専門スキルから強みを見つけていきましょう。専門スキルはそのまま強みになり得ますが、「なんでそう思う?」と深堀りすることで、強みが明確になります。

専門スキル深堀りした強み
制作が得意丁寧な作りでデザインセンスが高い
ピアノが得意リトミックや卒園式などで活躍できる
実習生や新人保育士の指導ができる園全体で保育の質を上げるきっかけとなる
子どもの自主性を引き出すのが上手子どもの今に目を向けて、環境を整えられる

専門スキルは経験を積むことで磨かれます。一つのスキルに特化するのも良いですが、幅広い知識を持つことで活躍の場が広がるでしょう。

自分の専門スキルを把握し、それを活かせる環境を選ぶことが、理想の職場に出会う近道です。

おすすめの強みの見つけ方

自分の強みを見つけることは、自分らしく働ける第一歩と伝えています。

しかし、保育士の中には「自分の強みがよくわからない」「どのように見つければいいのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

強みを発見するためには、具体的な方法を試してみることが大切です。ここでは、自分の強みを客観的に把握するための効果的な方法を紹介します。

自己分析診断ツールを使う

自己分析診断ツールを活用すると、自分の強みを客観的に把握できます。

自分では気づきにくい長所や得意なことをデータとして示してくれるため、自己理解が深まります。さらに、診断結果を基にすれば、強みを活かした自己PRも作りやすくなりますよ。

例えば、「ストレングスファインダー」を使うと、自分の資質が詳しく分析され、どんな場面で力を発揮しやすいかがわかります。また「グッドポイント診断」は無料登録で利用でき、転職時に強みを整理するのに適したツールです。

自分の特性を理解したいなら「16Personalities」もおすすめです。

まさマル
まさマル

まさマルは提唱者で、誠意を大切にしたり、使命感に溢れていたりなどはピンポイントで当たっていました。

注意点として、診断ツールはあくまで、その診断結果の枠組みに当てはめられる作りになっています。

診断結果をわかりやすくするため、仕方のないことですが、自分の強みはこれだと結果を鵜呑みにせず、過去の振り返りに活かす程度にすることが望ましいでしょう。

モチベーショングラフを利用する

モチベーショングラフを使うと、自分の過去を経験から自分の強みを可視化できます。

過去の経験を振り返り、どの瞬間にやる気が高まったのかを整理することで、自分が得意とする分野が明確になります。特に、自信を持って取り組めた場面や達成感を覚えた出来事に注目するのがポイントです。

例えば、新人保育士や実習生への指導をすることで喜びを感じたなら「教える力」「人材育成力」が強みかもしれません。

逆に、行事の準備でスケジュールを組み立てるのが得意だったなら、「計画力」があると考えられます。

まさマルのモチベーショングラフは以下のとおりです。

モチベーショングラフの例
まさマル
まさマル

まさマルの場合、自分から行動することで、仕事や人生に価値を見出していますね。

強みとしては「行動力があり、好奇心が旺盛」といったところでしょうか。

モチベーショングラフを作ることで、小さな成功体験を積み重ねてきたことがはっきりと見えてきますね。

自分の成長の流れを確認することで、自信をもって保育ができるようになります。

キャリアのプロに相談する

自分の強みを客観的に知るには、キャリアのプロに相談するのが最も効果的です。

強みは自己分析だけで見つかるものではありません。他者の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった長所が明確になるのです。

プロは質問や対話を通じて、あなたが自然に発揮している強みを引き出してくれます。

例えば、キャリアコーチに相談すれば、これまでの経験を棚卸ししながら「どんな場面で力を発揮してきたか」を整理できます。転職エージェントなら、保育園のニーズに照らし合わせ、「どのような強みが評価されやすいか」を具体的に教えてくれます。

「自分の強みなんてない」と思うかもしれませんが、それは単に言語化できていないだけです。

プロに相談すれば、今までの経験や得意なことを整理し、強みとして言葉にするサポートを受けられます。

キャリアコーチに相談する場合は、無料でお試し相談するとよいでしょう。おすすめのキャリアコーチングサービスは「キャリアステージ」です。

自己理解プランがお得!

また、都市部や関東都心部にはなりますが「このゆび保育」という転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントのため、転職を希望している限定となりますが、キャリア相談のヒアリングを大手よりも丁寧かつ的確におこなってくれます。

このゆび保育の代表者の方とは、何度もお話をしたことがあるのですが、本気で保育士のことを考えてくれる数少ない転職エージェントだと思っています。

転職を考えているなら「このゆび保育」にぜひ相談してみてくださいね。

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強みを活かす方法とは

強みを見つけた後は、それをどう活かしていくかが重要です。強みをうまく活かせば、自分に合った保育園で長く働くことができ、仕事のやりがいも感じやすくなります。

逆に、強みを適切に活かせないと、せっかくの能力を十分に発揮できず、職場とのミスマッチが起こり得るかもしれません。ここでは、強みを最大限に活かすための具体的な方法について解説します。

保育園が求めている強みをリサーチする

保育園が求めている強みをリサーチすると、自分の強みに合う保育園がわかります。

転職するしないに関わらず、保育園の理念や職場の環境、行事などをリサーチすることで、自分らしく働ける「やりがいのある保育」をおこなうことが可能です。

転職を希望しているなら面接での自己PRが的確になり、採用される可能性が高まるでしょう。それぞれの保育園によって重視するポイントが異なるため、事前にしっかり調べることが大切です。

リサーチ方法は以下の方法がおすすめです。

【今の職場をリサーチする場合】

  • 園長の言動や他の保育士の態度から求めていることを把握
  • 自分が無理をしていないか
  • 保育が楽しめているか
  • 成長を感じられるか
  • 子どものためにと自分を追い込んでいないか

【転職先で強みを発揮したい場合】

  • 保育園のHPで行事や保育理念の確認
  • HPや求人サイトなどで保育士と子どもの人数を把握(人手不足でないか)
  • SNSやyoutubeなどで園の雰囲気を知る
  • 転職エージェントに保育園の内部情報を聞く
  • 就職フェアに参加して人事担当者に求めている人材を尋ねる

今の保育園で強みを発揮したい場合、最も大切なのは職員や園長が求めている働き方が自分の強みとマッチしているかどうか判断することです。

もし、自分の強みを活かせる場合、より積極的に動くことで周囲からも認められて働きやすくなるでしょう。

一方、今の保育園で強みが活かせなかったり、転職を希望していたりする人は、転職希望の保育施設が求めている人物像がどんな人なのかをリサーチしてください。

求人情報や園のホームページをチェックするのはもちろん、園見学や説明会に参加するのがおすすめです。事前にリサーチをおこなうことで、保育園のニーズを知ることができますよ。

自分の強みにマッチした保育園を探す

自分の強みに合った保育園を見つけることは、働きやすさ・やりがいに繋がります。園ごとに求めるスキルや保育方針が異なるため、自分に合うかどうかをしっかり見極めましょう。

例えば「子ども一人ひとりとじっくり関わるのが得意」なら、少人数制や家庭的な保育園が向いています。「行事の企画や運営が得意」なら、大規模園でイベントが多いところが合うでしょう。「体を動かす遊びが得意」なら、外遊びを重視する園を選ぶのがポイントです。

まさマル
まさマル

先ほど紹介した、保育園のリサーチ結果から、自分の強みに合う保育園に絞り込むことで「自分らしい保育」をおこなうことができるでしょう。

自分の強みを活かせる環境を選ぶことで、やりがいを感じながら長く働けます。しっかりリサーチして、あなたらしく輝ける保育園を見つけてくださいね。

強みを面接で最大限アピールするコツ

ここでは、転職をする際に保育園側に面接でアピールする方法をご紹介します。自分の強みをあなたの言葉で伝えることで説得力が増し、転職したいという本気度が採用側に感じられるのです。

面接で好印象を与える4つのポイントは以下のとおりです。

それでは、面接の例を挙げてみましょう。ポイントを踏まえて読んでみてください。

※少し長めの文です。時間のあるときに読むことをおすすめします。

まさマル園長
まさマル園長

では、面接を始めます。まずは当園に興味を持ってくださりありがとうございます。応募したきっかけがあれば教えてください。

保育士さん
保育士さん

はい。〇〇保育園に応募した理由は、一人ひとりの子どもに寄り添える保育が可能だということと、子どもたちの主体性を育むための環境があり、工夫がされていると感じたからです。

〇〇園のHPやyoutubeを拝見させていただき、〇〇なところが私の保育観と一致しているとも感じました。

まさマル園長
まさマル園長

勤めている保育園では、子どもたちに寄り添えなかったのですか?

保育士さん
保育士さん

現在私は約120名ほどの子どもがいる認可保育園で働いています。

子どもたちは可愛らしく、いつも元気をもらっているのですが、どうしても一人ひとりの子どもたちに対応しきれず、ときに後回しにしてしまうことで、心苦しく思っていました。

保育士さん
保育士さん

保育園に通う子どもの人数は私の力ではどうにもなりません「担当制を導入してみてはどうか」「子どもたちの発見や工夫を見つけ出し、より子どもたちの成長に役立てる保育ができないか」と試行錯誤してみましたが、担当制は保育士の人数により難しく、どうしても私が理想とする子どもたちとの関わりができませんでした。

まさマル園長
まさマル園長

なるほど、そうだったんですね。では、当園で働くとしたらどんなことを意識して保育されますか?

保育士さん
保育士さん

私の強みは、子どもの気付きと向き合う保育ができることです。もちろん、私が子どもに直接、関わって気づきのヒントを与えることで、遊びの工夫をおこなうこともするのですが、最も気をつけているポイントは保育の環境づくりだと感じています。

保育士さん
保育士さん

環境が整うことで遊びに集中したり、友達やモノへの刺激から試してみたいと感じられるようになったりすることを大切しているんです。

環境次第で、子どもたちの反応がまったく別のものになります。

「やりたくない」が「やってみようかな?」

「難しそう」が「できるかも!」となり、体験への入口になると思うんです。

だからこそ、一人ひとりに寄り添える〇〇保育園で働くことで、子どもたちの可能性を広げられる保育ができると感じ、応募させていただきました。

まさマル園長
まさマル園長

なるほど!環境を整えることは、保育に必要なことですが、子どもと向き合うことで、環境構成もより良いものになるという理由ですね。

よくわかりました。今回はとても良いお話ができました。合否については、また改めてご連絡差し上げます。今日はお時間を取らせていただき、ありがとうございました。

保育士さん
保育士さん

こちらこそ、ありがとうございました。ご連絡お待ちしております。

転職理由と強みを結びつける

転職理由と強みを結びつけることは、面接で自分を印象付ける大切なポイントです。単に「やりがいを求めて転職する」と伝えるだけでは、説得力に欠けてしまいます。  

転職理由と自分の強みをリンクさせることで、なぜその保育園を選んだのかが明確になります。採用担当者も「この人はうちの園で活躍してくれそうだ」とイメージしやすくなるでしょう。  

例文では「一人ひとりの子どもに寄り添う保育がしたい」と考えての転職理由でした。強みとして「子どもの気付きと向き合う保育ができる」と伝えています。

つまり具体的な強みは、以下のようになります。

  • 子どもの気持ちを汲み取れる「共感力」
  • 子どもの興味を伸ばせる環境を考える「分析力」
  • 子どもと向き合える「忍耐力」「愛情深さ」

注意点として「私は共感力が高いです」などと強みを提示しては「保育ができる人間」として謙虚さが失われてしまいますし、共感力なんて保育士は持ってるよと感じられ、良い印象を与えられないケースもあるでしょう。

良い印象を与えるためには、例でも挙げているとおり、具体的なエピソードを交えて話すと採用担当者や園長もあなたの保育をイメージしやすくなります。

また、転職理由は、退職理由も含めて話すことで「だから転職しようとしたんだな」と納得感が得られます。

例文には3つのポイントがありました。

ここがポイント

  • 自分なりに改善しようとした
  • 保育園の体制を無理に変えようとはしていない
  • 保育園の愚痴は言っていない

保育園というのは、実はかなり保守的です。新しい人材で迎えて、今の体制をベースにした保育の質を上げたいと考えられていることが多いと感じます。

そのため、攻撃的な「できる」姿勢ではなく、素直さや謙虚さを持って面接に臨みましょう。

強みを活かしたエピソードを語る

強みを面接でアピールするには、実際のエピソードを交えて話すことが重要です。具体的な経験を伝えることで、採用担当者に自分の強みをリアルに感じてもらえます。  

どんな状況で、どのような行動をとり、それによってどんな結果を得たのかを明確にすることが大切です。  

例文では「子どもたちの発見や工夫を見つけ出すこと」「担当制の導入を検討してみたこと」が挙げられます。

まさマル
まさマル

担当制を検討した結果、人数が足りないことや思った結果がでないことを伝えていましたね。

成果を伝えることは、良い結果でなくていいのです。状況から改善策を考えて、結果はこうなったという過程を重視して話してみてください。

多くの保育士は「成果を出せていない」と考えがちですが「何が良い保育か?」を考えて実行していることを伝えると自分の言葉で強みを伝えることができますよ。

転職先の保育園にメリットがあることを伝える

転職面接では、自分の強みをアピールするだけでなく、転職先の保育園にとってどのように役立つのかを伝えることが大切です。

自分のスキルや経験が採用側にとってメリットになると理解してもらえれば、評価が上がります。  

例えば、「子ども一人ひとりに寄り添った保育が得意」と伝えるだけでは、漠然とした印象になってしまいます。

しかし「子どもの興味に寄り添った環境づくりを大切にすることで主体性を育むことができる」と伝えれば、具体的な保育のイメージが伝わります。  

まさマル
まさマル

自分の強みを転職理由(保育園の強み)と結びつけた理由はこのためです。

自分が活躍できる環境を選ぶことで、やりがいを感じられます。やりがいを感じるということは、保育園に自分の保育を認めてもらえて、保育園側もメリットを感じられるということなのです。

強みとマッチする保育園を選ぶことで、自分も保育園にもメリットがある

自分の強みを明確にし、それが転職先でどう活かせるかを伝えることで、採用側も「ぜひこの人に来てほしい」と思う可能性が高くなります。  

最終的に、採用担当者が「この人を採用すると園のためになりそうだ」と納得感が生まれることで、内定の可能性はぐっと高まるでしょう。自分本位のアピールではなく、採用側の視点を持ちながら伝えることが重要です。

内定後のビジョンを含めた自己PRをする

面接では「保育士として、どんな働きをしてくれるか」を見られています。

そのため、強みを伝えるだけでなく、保育士として「転職先でやりたい保育」について話すことが大切です。  

なぜなら、自分の理想を叶えるために転職を希望しているからです。実際に理想を語ることで「理想の保育が転職先で実現できるかどうか」を保育園側に理解してもらうことに繋がります。

自分の今後の保育観を語ることで、園長が理解してくれるなら、内定をもらうことができ、ミスマッチなく働くことができるでしょう。

「まだ働いてないのに、ビジョンを語るのは難しい」と思うかもしれません。ビジョンは大まかでも問題ありません。

「この人は保育に対して真摯に向き合っている」と感じてもらい、共感してもらうことが大切です。

未来の姿を描きながら「だからこそ、貴園で力を発揮したい」という流れで話せば、魅力的な自己PRになります。

【年齢別】保育園がほしいと考える保育士の強み

保育園は人材不足のため、保育士の募集は人数の確保が目的とされるケースも多いです。しかし、本音ではやはり保育園を良くしてくれる保育士と働きたいと感じているのです。

ここでは、保育園が求めている保育士の強みを年齢別に分けて紹介します。

大事なことなので、最初にはっきりとさせますが、保育園に合わせて自分を売り込むことはやめましょう。

保育士はストレスを多く感じる職種でもあります。無理に保育園に合わせてしまうと精神的に病んでしまうことも。

自分の強みや保育観に合った保育園を選ぶことが大切

とはいえ、どんな人材が求めれるのかは転職する側としては気になるところですよね。

年齢別に求められている保育士の強みは主に以下のとおりです。

詳しく解説していきます。

20代:向上心と将来性

20代の保育士にとって、大きな強みとなるのは「向上心」と「将来性」です。経験が浅いからこそ、成長への意欲や新しい環境に適応する力が強みとなります。  

向上心がある保育士は、日々の業務を学びに変えられます。わからないことを素直に質問し、改善を繰り返す姿勢が周囲から評価されることが多いです。

例えば、先輩保育士から積極的にアドバイスをもらいながら、子ども一人ひとりに合った関わり方を工夫する姿勢は園にとって貴重です。

まさマル
まさマル

保育園向けの営業をしていたときに園長先生が得意げに話していたエピソードがあります。

園長先生とのお話が終わり、挨拶を済ませているときにピアノの音が聞こえました。

ピアノの音を聞いて「あの先生はまだ若くて、ピアノが苦手なんですよ。でも毎日残って練習しているんです」

と誇らしそうに語っていました。

20代は苦手なことやできないことがあるのは、言ってしまえば「当たり前」です。しかし、向上しようとする姿は経営者にとっては眩しく映るのです。

20代の保育士は経験の豊富さではなく、学び続ける姿勢を伝えることが重要ですね。  

30代:リーダー的な役割を担える人材

30代の保育士は、リーダー的な役割を担える存在として期待されています。経験を積み、業務に対する理解が深まっているため、自信を持ってアピールできるのです。  

保育の現場では、チームワークが重要です。若手をサポートしながら、クラスをまとめる力が求められます。現在の職場で後輩の育成に関わっていた場合は強みとなります。  

例えば、新人保育士が保護者対応に悩んでいたときに、適切なアドバイスをして解決に導いた経験があるなら、それを面接で伝えましょう。

「どのような状況だったか」「どのようにサポートしたか」「結果どうなったか」を具体的に話すと、説得力が増します。  

「まだリーダー経験がないからアピールできない」と思うかもしれませんが、小さな経験でも十分に強みになります。

クラス内の調整役を担ったり、業務の流れをスムーズにするために動いた経験はありませんか? そうした姿勢は、リーダーシップの表れです。  

30代の保育士だからこそ、できることを自信を持って伝えましょう。リーダー的な視点を持ちつつ、柔軟に対応できる力こそが、保育園にとって貴重な人材となるポイントです。

まさマル
まさマル

専門リーダーや職務分野別リーダーの業務経験も伝えられるのであれば、アピールしてみてください。

40代:マネジメントと人材育成

40代の保育士は、マネジメント力と人材育成の経験を強みとしてアピールできます。豊富なキャリアを積み重ね、現場全体を見渡せる視点を持っていることが大きな魅力です。  

長年の経験により、子ども一人ひとりの成長を見極めながら適切に対応できる力が備わっていることが多いです。

また、職員同士のコミュニケーションを円滑にするために仲裁役になっていたり、より良い保育環境を作ったりする力も重要です。  

例えば、保育士の意識改革のために、アンケート調査をおこない、日々の業務を見直した結果、不適切と感じられる言葉かけが減ったなども立派なマネジメントと言えます。 

「年齢が上がると転職が難しいのでは?」と不安に思うかもしれません。

まさマル
まさマル

一般的には年齢が上がるにつれて転職は難しくなります。

しかし、保育士は経験を積んだからこそできる役割があり、それを求める園も多くあるのです。

園全体の保育の向上につながる強みを持つ40代保育士は、重要な存在と言えますね。  

自分の経験を振り返り、これまで積み上げたスキルをしっかり伝えることで、面接でも魅力を発揮できます。自信を持ち、あなたの強みを活かせる環境を見つけましょう。

パート保育士の転職について

パート保育士の役割は正職員の保育士の補助が主な業務となります。保育園がパートに求めているのは主に2つです。

  • 勤務時間の柔軟性
  • 適切な補助業務

勤務時間の柔軟性は保育園に保育士が少ない時間帯(朝7:00や夕方17:30以降など)に融通がきくと重宝されます。保育士にとって人手不足は大変なストレスになるからです。

また、正職員で働いていたり、フリーで様々なクラスに配置されていたりする保育士は、正職が急に休んでも一日の保育を任せることができるため、採用されやすいと言えます。

その点を面接のときにアピールすることで、頼りになる存在として活動することができます。

自分の強みを明確にしたいならキャリアコーチング!

自分の強みを明確にすることで、自分に合った保育園を見つけたり、自分らしく保育をおこなえたりすることが理解できたら嬉しいです。

しかし、すべての保育士が自分で強みを見つけられるかと言われると難しいと感じています。

なぜなら、自分の強みを見つけるには自己分析をするための時間と他人からの視点が大切だからです。

保育士は自分を振り返り「強みってなんだろう?」と考えるよりも保育を反省する人が圧倒的に多いと感じます。

また、意外と内向的な人も多いため、「自分ってどんな人?」と尋ねること自体が恥ずかしいですよね。

まさマル
まさマル

そんな人に向けておすすめなのが、キャリアコーチングです。

キャリアコーチングでは、キャリアの専門家があなたの悩みをヒアリングし、働くために必要な自己理解を手伝ってくれます。

また、転職すべきかどうかの判断だったり、あなたの強みが何かという点でもしっかりとアドバイスをしてくれるのです。

女性の悩みに多い、出産や結婚、年齢による体力の不安などもケアしてくれるので、キャリアに関することなら何でも相談できます!

まさマル
まさマル

特におすすめはベネッセが提供しているキャリアコーチングサービスの「キャリアステージ」です。

キャリアステージでは、自分らしい働き方を見つけることを目的としており、働き方に向き合う方法や悩み相談などもおこなっています。

また、自己理解プランは2日間の短期でも自己理解ができるため、時間のない保育士にとって有り難いプランと言えるでしょう。

キャリアステージは今なら無料セッションを受け付けています。無理な勧誘もありませんので、安心して一度相談してみてください。

キャリアステージの紹介
コース無料体験セッション自己理解プラン基本プラン
料金
0円99,000円(税込)385,000円(税込)
+
入会金55,000円(税込)
内容申し込み

アンケート

無料体験セッション
(45分)
2日間のオンラインセッション①悩みの課題設定
②自己理解
③キャリア目標の発見
④キャリア戦略の立案
⑤アクションプランの設計
⑥アクションプランのサポート
セッション回数1回2回7回
サポート期間なし30日90日
特典自己分析+適職発掘シート・期間中のコーチへの質問
・ワークシート、受講者用ガイド(教材)
・動画教材
・期間中のコーチへの質問
・ワークシート、受講者用ガイド(教材)
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自分の強みを見つけよう

強みを明確にして自分らしく働こう

キャリア相談などで強みを明確にした後に「自分に合った保育園に転職したい」と感じている人は転職エージェントを利用すると良いでしょう。

まさマル
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引用元:このゆび保育
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※お問い合わせは下にあります。

よくある質問

ここでは、保育士が強みを見つけるうえで、よくある質問にお答えしています。ぜひ参考にしてみてください。

強みが周囲と被っても大丈夫?差別化する方法は?

強みが周囲と被っても問題ありません。大切なのは、あなたならではの視点や経験を加えて差別化することです。  

同じ強みを持つ人がいるのは当然ですが、アピールの仕方次第で印象は変わります。強みをより魅力的に伝えるには、具体的なエピソードや成果、考え方を盛り込むのが重要です。  

例えば「園児が朝泣いて登園していたが、自分なりに寄り添い、一週間後には笑顔で登園できるようになった」といった具体例を挙げると、あなたならではの強みとして伝わりやすくなるでしょう。  

また、保育の仕事では似た強みを持つ人が多くても、それぞれの経験や価値観が異なります。同じ「人との関係を築く力」でも、新人指導や保護者対応など、どの場面で生かしてきたかを明確にすれば、十分差別化できます。  

面接で短所を尋ねられた場合の上手な答え方は?

面接で短所を尋ねられたときは、答え方に工夫が必要です。短所を正直に話しすぎるとマイナス印象を与えかねません。でも、何も言わないのも良くありません。  

短所を伝える際は「改善に向けて努力している点」も一緒に伝えましょう。そうすることで、前向きな印象を与えられます。  

例えば、「私は慎重すぎるところがあります」と答える場合、そのままだと消極的な印象になってしまいます。しかし、「慎重すぎる性格ですが、最近はスピードを意識しながら優先順位をつけるようにしています」と伝えれば、成長意欲が伝わります。  

短所をしっかり理解し、改善に向けて努力している姿勢を伝えれば、むしろ好印象に繋がります。大切なのは、ネガティブな要素をポジティブな話に変換することです。  

短所を聞かれたときは「改善の努力」もセットで話しましょう。それが、好印象を与えるコツです。

自己主張が苦手な人の良い方法はある?

自己主張が苦手な人でも、面接でしっかり自己PRできます。コツを押さえれば、無理なく自分の強みを伝えられますよ。  

まず、結論から話すことが大切です。長々と前置きを話すと、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。短い言葉で「私の強みは〇〇です」と最初に伝えましょう。  

「緊張してうまく話せない…」と不安を感じるかもしれません。

しかし、上手く話せなくても問題ありません。きちんとアピールしたいことを自分の言葉で伝えることが大切なのです。

まさマル
まさマル

保育士にも話し上手な人、しっかりと考えて黙々と仕事をこなす人もいます。

保育士は話術が得意な人がなる職種ではなく、誠実に子どもと向き合うことが仕事です。

上手くアピールできないと不安に思うのではなく、自分の伝えたいことを言語化して準備する誠実さが保育士としての信頼性に繋がるのです。

まとめ

本記事では、保育士が強みを活かすことで「自分らしく」働くことができることを紹介しました。

記事の内容は主に以下のとおりです。

【この記事のまとめ】

  • 保育士が強みを見つけるとやりがいをもって働ける
  • 強みの見つけ方とその方法
  • 面接における自己アピールの例

保育士の働き方は多様化しています。どの働き方が正解かなどはありません。今の時代に求められているのは、自分らしく働くことへの主体的な行動です。

自分の強みを見つけ出し「保育って楽しい」「保育の可能性はすごい」と感じてもらえたら嬉しく思います。

さぁ、あなたの働き方を見つめ直して、新しい一歩を踏み出しましょう。

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