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「保育士として働く自分…。でも最近、自分には向いていないかもと感じることが増えた」
30代になり、そんな悩みを抱える保育士さんは少なくありません。
自分の価値観や環境と現場でのギャップに気づき、立ち止まる瞬間があるのは決して珍しいことではないのです。
この記事では、30代からのキャリアを考える保育士さんに向けて、「向いてない」と感じたときに考えるべき5つのステップを詳しく紹介します。
この記事を読むことで、今の状況を冷静に分析し、これからのキャリアを前向きに考えるヒントを得ることができます。
実際に保育士を退職したり、復職したりしていたまさマルが解説します。
保育士として「向いてない」と感じるのはなぜ?
保育士として働く中で「向いてない」と感じる瞬間は、誰にでも訪れる可能性があります。特に30代になると、これまでの経験や自身の価値観とのズレを強く意識することがあるのです。
「自分は保育士に向いてない」と感じてしまう主な背景は以下の5つが挙げられます。
どれか一つが原因という訳ではなく、年齢や労働環境、ライフステージの変化など、さまざまな要素が重なって保育士に向いてないと感じてしまうことが多いのです。
園長や同僚との価値観が合わない
園長や同僚との価値観が合わないと、日々の仕事が苦しく感じられることがあります。保育士としての方針や考え方が職場の人と噛み合わないと、信頼関係の構築が難しくなりがちです。
例えば、自分が子どもたちの自主性を重視して保育に取り組んでいても、園長が「もっとしっかりとさせなさい」などと求めてくる場合、方針の違いにストレスを感じることがあります。同僚との意見が分かれた場合も、チームとしてのまとまりを作るのに苦労する場面が多いです。
価値観の違いを埋めることは相当な努力が必要です。そもそもの保育の方向性が異なる場合、折り合いをつけることには限界もあるでしょう。
園長や同僚との価値観のズレが続くと、仕事への意欲が薄れたり、職場に居場所がないように感じることが増えてしまう原因になります。
人間関係から作られる職場での空気感から「自分は保育士に向いてないのでは?」と感じてしまうのです。
関連記事:【実体験】保育士が知っておくべき保育観とは?違いをプラスに変える方法を解説
子どもをうまく誘導できない
子どもをうまく誘導できないと感じる30代の保育士は少なくありません。なぜなら、子どもたちの行動や反応は予測が難しく、一筋縄ではいかない場面が多いからです。その中で思うように動いてもらえないと無力感や焦りを覚え「保育士に向いてない」と感じてしまいます。
子どもを導けない悩みは、特に経験を積んでいる年齢だからこその悩みと言えます。仕事に対して責任感が増している分、「うまく子どもを導けない=自分が不適切なのでは」と感じてしまうことも少なくありません。ですが、不適切と感じる必要はないのです。
例えば、「遊びの時間を終わりにして片付けを始めよう」と声をかけても、遊びに夢中な子どもたちは動かないことがあります。
他の保育士が少し怒ったような声で子どもを急かせると、しぶしぶ片付ける場面もあるでしょう。これに対して、「自分だけができていないのでは」と感じる保育士もいるかもしれません。
しかし、子どもにとって信頼関係で結ばれていることは、言うことを聞いてくれるのと同じではありません。
子どもを思い通りに動かそうとせずに、子どもの気持ちを受け止めることが保育士の仕事です。
うまく誘導しようとする必要はありません。
もし、どうしても誘導しないといけない保育園の場合は、他の保育士に任せることを覚えたり、環境を見直してみたりすると、子どもの様子に変化が生まれますよ。
仕事の責任でストレスを感じる
30代の保育士が「仕事の責任」でストレスを感じるのは、よくある悩みの一つです。責任感が重い年代だからこそ、「あってはならない」と受け止めてしまうことがあります。
保育士の仕事は、ただ子どもたちと遊ぶだけではありません。一人ひとりの安全を守り、成長をサポートするという責任があります。命を預かる仕事だけに、プレッシャーを感じる場面が多いです。
また、保護者との連携や、子どもの成長に関する報告なども欠かせません。このような業務の中で、「失敗できない」という意識が負担になりがちです。
ストレス耐性が低い場合は、ミスをしてしまうことで「保育士に向いてない」と感じてしまいます。
例えば、ケガをした子どもの対応やその後の保護者への説明がうまくいかないと、「自分に非があったのでは」と悩んでしまうこともあります。
行事の準備やクラスの運営について、自分だけが責任を負っているように感じることもあるでしょう。こういったストレスが積み重なると、楽しさよりもプレッシャーを大きく感じるようになってしまうのです。
「みんながこなしているのだから、自分もできるはず」と思うかもしれませんが、そう感じる必要はありません。保育士の仕事はチームで行うものです。一人で抱え込まず、同僚や上司に相談することで負担を減らせます。
体力の心配
30代になると、保育士として働く中で体力面に関する悩みを感じやすくなります。若い頃のように長時間立ち続けたり、重い荷物を持つことが次第に負担に感じる人も多いです。
原因は年齢とともに体力が低下していくためです。特に保育士の仕事は、子どもと一緒に体を使った遊びをしたり、頻繁に抱っこをしたりと、想像以上に体力が求められる場面が多くあります。
これが積み重なると疲労感や腰痛につながりやすいのです。
例えば、「先生、おにごっこしよう」と子どもから誘われても、腰痛や体力の低下から「ごめんね。先生、今はちょっとできないかな」とやんわり断ってしまうケースもあります。
また、朝早くから夜遅くまでのフルタイム勤務が、翌日の疲労に影響することも少なくありません。
とはいえ、体力的な課題は工夫や鍛え方でカバーできる部分があります。
主に以下のような工夫をしてみてください。
- 毎日の軽いストレッチ
- 日常生活で歩くことを意識する
- スマホを控えて早めに睡眠をとる
体力的な負担は、確かに30代保育士には避けられない壁のひとつです。ただ、その壁は工夫次第で乗り越えられるものでもあります。
「もう保育士は無理かな」と考えないためには、無理をしない範囲で自分に合った体力づくりをしてみましょう。
家事や育児で自分に余裕がない
家事や育児が重なると、保育士としての仕事と家庭のバランスを取るのが難しいかもしれません。その結果、自分に余裕がなくなり、ストレスを感じることもあるでしょう。
保育士の仕事は体力も気力も必要です。一方、家庭では家事や育児など、終わりのないタスクが待っています。
自分の時間がほとんど取れない状況が続くと、心のエネルギーが削られていきますよね。
例えば、朝は保育園の準備でバタバタし、夜は夕飯の支度や子どもの相手で自分が休む時間もなく終わることがあります。
その後やっとの休息時間も、翌日の準備に追われることも多いでしょう。こうした生活が長く続くと、自分をケアする余裕がなくなってしまうのです。
「家庭内の助けを借りればいい」との意見もあるかもしれません。けれども、家族の状況によってはそれが簡単ではない場合もあります。職場からも家庭からも期待される状況に、プレッシャーを感じやすいのが現実です。
家庭と仕事のバランスが難しいと感じたら、自分だけで抱え込まないことが大切です。周囲に相談したり、家事や育児の分担を考えることで、負担を減らすことも可能です。自分の時間を少しでも確保することが、心に余裕を持つ第一歩になります。
保育士が「向いてない」状況を変えるための改善策
保育士として「向いてない」と感じたときには、その状況を変えるための具体的な改善策を考えることが重要です。
ここでは、保育士に向いてないと感じた状況を改善する方法を紹介します。
ストレスを軽減するワークライフバランスの見直し方
ストレスを軽減するためには、ワークライフバランスの見直しが重要です。働き方や生活リズムを整えることで、心身の負担を減らせます。
保育士の仕事は体力的にも精神的にも厳しい場面が多いですよね。そのため、仕事のペースや休息の取り方を工夫することが求められます。
例えば、日々のスケジュールを細かく見直し、無理のない計画を立ててください。残業を減らすために事務作業の効率化を図るのも効果的です。また、休みの日は子どもや保護者から離れ、自分だけの時間を意識的に確保することも大切と言えます。
「職場の状況や環境は自分には変えられない」と思う方もいるかもしれません。しかし、自分自身の行動や意識を見直すことで、意外とストレスが軽減する場合も多いのです。
ワークライフバランスを整えれば、心のゆとりが生まれます。仕事でのパフォーマンスも自然と向上するでしょう。自分を大切にし、充実した日々を過ごせるよう心掛けてみてください。
保育現場で役立つコミュニケーション術
保育現場で働くうえで、円滑なコミュニケーションは欠かせません。同僚や保護者、子どもたちと信頼関係を築くことが、仕事の効率や満足度を高めます。
コミュニケーションが重要な理由は、現場では多くの情報が共有されチームで動く必要があるためです。その日の活動内容や動いて欲しいことなどが正確に伝わらないと、誤解やミスが生じやすくなります。保護者との信頼関係も子どもの育ちを支えるうえで大切です。
例えば、同僚と業務分担をスムーズに行う際には、前もって「ここが気になっている」「このやり方を試してみたい」と意見を共有することが役立ちます。
また、保護者への伝達では、「一日の様子」や「気になる行動」に具体例を交えて丁寧に話すことで安心感を与えられます。
「話し下手だから」と諦める必要はありませよ。小さな工夫から始めることで、自然と自信がついてきます。
例えば、相手の話をじっくり聞く、メモを取る癖をつけるなど、基本的な姿勢を意識するだけでも効果があります。
コミュニケーションを意識することで、職場の雰囲気が良くなり、自分自身も働きやすくなることを感じられます。小さな努力を積み重ね、スキルを磨いてみてください。
スキルアップや再学習で自信を取り戻す
スキルアップや再学習は、30代で自信を取り戻すために非常に有効です。特に保育士として「向いていない」と感じる瞬間がある場合、自己成長が新たな視点を与えてくれます。
その理由は、学ぶことで知識や技術が広がり、不安や負担が軽減されるからです。また、自分自身のスキル習得にもつながるため、今後のキャリアアップにも役立ちます。
例えば、保育士向けの専門講座を受けることで、子どもの発達心理や遊びのプログラムをより深く理解できるようになります。
今はオンライン講座や資格取得プログラムを活用すれば、自宅で気軽に新しい分野を学ぶことも可能です。
これによって、毎日の保育への取り組みが変わり、やりがいや自信が戻ることが期待できます。
「新しいことを学ぶ時間はない」という声もありますが、小さな一歩から始めることが重要です。週に1時間だけでも学ぶ時間を設けると、モチベーションも上がり成長を実感できます。
30代で「向いてない」と思うのは遅くない!現状を分析する5ステップ
30代になり、「保育士として向いていないのかもしれない」と感じたとき、多くの人が漠然とした不安を抱えます。
しかし、この時期だからこそ冷静に現状を見つめ、次の一歩を考える重要なタイミングとなります。焦らず、現状をしっかり分析し、行動に移すことで「保育士に向いてない」という考えから、次のステップへと駆け上がれるのです。
具体的なステップは以下の5つです。
①向いてないと感じる原因や課題を明確にする
保育士に向いてないと感じたときはまず、向いてないと感じる原因や自分の課題を明確にしてください。
なぜなら、向いてない原因が分からないと改善策が分からず、自己嫌悪に陥りやすいからです。
例えば、子どもが自分の人格を否定するような言葉を使った場合、子どもが悪気はないにしても、感情が揺さぶられて、強く叱ってしまうことがあります。
「自分は短期だから保育士を続けられないのでは?」と感じてしまう保育士も多いです。しかし、子どもの悪気のない一言に腹を立てるだけで保育士が向いてないとは言えません。
「自分は保育士に向いてない」と感じた場合、以下の考え方をすることで、課題や原因が明確になります。
自分の要因 | 環境の要因 | 他人の要因 |
・ミスが多い ・準備をしていない ・分からないことを聞かない | ・園の方針が合わない ・園庭が狭い ・研修制度がない | ・他人任せ ・グループを作って情報共有しづらい ・雰囲気を悪くして保育しづらい |
保育園では、さまざまな要因が原因でストレスを抱えてしまうため、心のバランスを崩して自分を追い込んでしまいます。
上記の3つの要因から課題やストレスの原因を見つけ出しましょう。課題やストレス原因が明確になると、改善策が見えてきます。
そのため、保育士に向いてないと感じてしまう課題や原因の言語化を始めにおこなってください。
②自己分析から強みを見つける
保育士に向いてないと感じる原因や課題が分かったら、次に自己分析をして自分の強みを見つけてください。なぜなら、自分の強みを見つけることで、保育士として得意分野が見つけられ自信をもって保育ができるからです。
例えば、自己分析から強く叱ってしまうのは、子ども社会性を育てて、小学校で嫌われてしまわないようにと考えているケースもあります。
善悪をしっかりと伝えることは、子どもたちが将来を思う気持ちの現れだった場合、その強みを絵本や不審者対策などで活かせるかもしれません。
実は子どものことを思っていたとなれば、保育士に向いてないと感じるのは、叱っていたからでなく、周囲の褒めて育てることが当たり前という雰囲気から、向いてないと感じてしまったのです。
このように自己分析をおこなうことで、自分を見つめ直し、あなたの強みを見つけ出すことができます。
とはいえ、一人で自己分析をしてしまうと強みとして感じていたことが、実は他人から見ると弱みとして映ることもあります。
他人から見たら助かることやすごいと感じられることが強みとなるのです。決してやりたいことや、好きなことではありません。
そのため、自己分析は一人で行うと間違った方向に進んでしまいがちです。そうならないためにも、キャリアコーチングへ相談してみることをおすすめします。
キャリアコーチングでは自己分析をプロが第三者の視点からお手伝いすることができるため、あなたの強みをしっかりと見つけることができるのです。
また、あなたのキャリアプランや理想の将来像も設計してくれるため、保育士としての働き方に迷うことなく進むことができます。
保育士におすすめのキャリアコーチングはキャリアステージです。
なぜなら、ベネッセコーポレーションが運営しているため、保育業界にも詳しいことが特徴だからです。
キャリアステージは無料体験を実施しています。無料体験後は割引対象にもなるため、無料体験を受けておくことをおすすめします。
自己理解プランがお得!
③理想のキャリアプラン(目標)を設定する
自己分析から強みを見つけることができれば、そこから理想のライフプランを設定しましょう。
なぜなら、自分の強みを見つけることで、自分に合った職場環境や仕事内容が明確になるからです。
職場環境や仕事内容が明確になれば、強みを活かしながら、やりがいを感じて仕事をすることができます。また、やりがいを感じられると成果を出しやすく、周囲からの評価も上がるのです。
例えば、今ままでミスが多く向いてないと感じていても、気配りができることなどの強みが分かれば、先輩の仕事をやりやすいように事前に準備をしていたり、環境に工夫をしたりできます。
今の職場でしっかりと先輩保育士から学んで、専門リーダーの役職につき、マネジメントや実習生の教育をしていくなど目標を持てます。
また、キャリアプランだけでなくライフプランも合わせて設定しておくと、出産や育児に合わせて働き方を柔軟に変更できるためおすすめです。
④目標に向かっての行動計画を立てる
キャリアプランのゴールである理想の将来像が決まったら、次は目標を達成するには、どんな行動をするといいのか、行動計画を立ててください。
なぜなら、行動計画を立てることで自分の理想に向かって迷うことなく行動できるからです。
行動計画は10年後、5年後、3年後などに分けて考えると行動しやすくなります。
例えば、以下のように考えてみてください。
10年後 | ベビーシッターから得た実績と人脈からイベント託児を行い、地元の活性化に貢献する | ・自分からイベントを企画する ・イベントに積極的に参加する |
5年後 | ベビーシッターとしてフリーランスで働く | ・パンフレットを地元の子育て施設に配布 ・ホームページをつくるなどの営業をする |
3年後 | SNSで自分を発信しつつ、副業でベビーシッターを開始 | ・SNS発信 ・ベビーシッターのマッチングに登録する |
1年後 | しっかりと働いてお金を貯めておく | ・ベビーシッターになるための情報収取 |
このように将来なりたい保育士像を明確にすると、逆算することで行動の方針が定まります。
行動方針を計画に落とし込むことで、迷うことなく動くことができるのです。
⑤保育士を続けるべきか?辞めるべきか?判断基準を知る
行動方針が定まると、保育士を続けるか辞めるべきかの判断ができます。
なぜなら、理想の将来像や行動方針が定まることで、転職やキャリアアップのタイミングが明確になるからです。
例えば、先ほどの逆算した行動方針について考えると、ベビーシッターの副業で自分を知ってもらっている段階であれば、まだ転職のタイミングではありません。
しっかりと収入源を確保して、次のステップまでに力をためる感じです!
まさマルはパートで1年間、保育士しながらフリーランスの準備をしていました。
しかし、自分が転職すべきかどうか判断が難しい状況の場合もあります。
例を挙げると、人間関係に関することで悩んでいる場合です。
ハラスメントの場合は、あなた自身に深い傷を負わせてしまうため、すぐにやめるべき案件です。
「苦手な保育士がいるから保育園に行きたくない」「園の方針と合わない」などの転職に迷う状況もあるでしょう。
その場合は、自分の働いている園と希望する転職先のメリットとデメリットを洗い出して検討してみてください。
今の保育園 | 希望の転職先 | |
メリット | ・家から近い ・子どもたちから好かれている ・残業が少ない | ・給料が上がる ・福利厚生がしっかりしている ・有給100%消化できる |
デメリット | ・給料が低い ・保育士が足りないので休みづらい ・保育園との方針が合わない | ・覚える仕事が多い ・人間関係を一から築かないといけない ・職場まで遠い ・持ち帰りの仕事があるかもしれない |
このように比較検討をすることで冷静に状況を分析できます。
分析結果をもとに、転職すべきか頑張るのか判断することがおすすめです。自分のライフスタイルや将来なりたい理想の保育士像と比べてみると、判断しやすいですよ。
保育士を続けられないと感じた場合の選択肢
保育士としての仕事に限界を感じたり、続けることが難しいと考える場合もあります。しかし、それは決してキャリアの終わりを意味するものではありません。
これまでの経験を活かせる新たな可能性や選択肢について知ることは、次のステージへ進むための重要な一歩となります。
ここでは、保育士を続けられないと感じた際に考えられる具体的な選択肢について紹介します。
保育士スキルを活かせる職種に転職する
どうしても保育士を続けられないと感じたとき、保育士スキルを活かせる職種に転職することは有効な手段です。
なぜなら、保育士が続けられないと感じる理由は、職場環境に原因がある可能性が高いからです。
環境が変われば、保育士を続けることも可能です。以下、まさマルの体験談です。
【まさマル体験談】
園長の発言が強く、大雪が降ってもどうにかして出勤しないといけない保育園でした。
先輩保育士が朝早くから勤務時間に出勤し、夜遅くまで残業をするため、自分も時間外労働を強制させられる雰囲気がある保育園だったのです。
プライベートのことで落ち込んでいたときでも、仕事を遅くまでしないといけないため、精神的につらく、ミスも増えました。
ミスが原因でやや孤立状態になり、本気で保育士をやめようと決意したのを覚えています。
しかし、別の保育園から「いっしょにやってほしい」とお誘いがあったので、再起を図りました。結果、その保育園で8年以上、保育士を続けることができたのです。
その保育園では自分のやってみたいことを応援してくれるため、裁量権が多くありました。その結果、保育士としての自信を取り戻し、専門リーダーとして活躍できたのは人生にとっても貴重な経験をさせてもらったと感じています。
保育士は職場環境によって、自信を取り戻し仕事も続けられる事例です。
30代の保育士は多くのスキルを持っています。そのため保育士スキルを活かせる職場で働くことは、自分を取り戻すきっかけとなり得るのです。
以下、保育士スキルが活かせる転職先です。参考にしてみてください。
保育士スキルが活かせる転職先 | 保育環境 |
幼稚園 | 裁量権があり、自分の力でクラス運営ができる |
小規模保育園 | 落ち着いた環境の中で、じっくりと子どもに関われる |
雇われ園長 | 保育士からステップアップし、みんなの意見を取り入れながら園の運営が可能 |
遊園地スタッフなどの子どもに関わるサービス職 | 保育士の制作スキルや包容力、対応力が活かせる |
上記のように保育士スキルを活かせる転職先は沢山あります。
自分のスキルや価値観が、どの職種で活かせるのかを一度考えてみるのも良いですね。
未経験の異業種へ転職する
どうしても保育士が続けられない場合、未経験の異業種へ転職することも方法の一つです。なぜなら、保育士の経験は異業種でも力を発揮できることが多いからです。
保育士は以下のスキルを持っていることが多いため、企業にとっては欲しい人材になり得ます。
- コミュニケーションスキルや対応力
- 年間計画で培った計画力
- 制作や活動で培った環境構成スキルや企画力
- 子どもの対応をしながらも、他の作業もできるマルチタスク能力
他にも挙げたらキリがないほど、多くの業務をこなしているのが実は保育士という仕事なのです。
しかし、一般企業への転職は年齢とともに難しくなる傾向があります。なぜなら企業は成果主義のため、結果を出さなければならないからです。
保育士は結果よりも過程を大切にし、「この経験を成長の糧にして欲しい」と考えて働いています。
考え方が真逆のため、成果を出すことにこだわることを好まない傾向もあると言えます。
そのため、仕事の成果を出しづらいので面接時にアピールしにくいということや、30代となると育成やマネジメントも任される立場となるため、企業はマネジメントができる人材を求めているのが現状です。
そうした理由で30代の保育士は一般企業へ転職しづらいと言われています。
しかし、未経験でも採用されやすい職種があるのも事実です。以下、保育士なら未経験でも採用されやすい4つの職種を紹介します。
未経験でも転職可能の職種 | 転職が可能な理由 |
無形の営業職 | コミュニケーションスキルがあり、人の気持ちを受け入れることで、気持ちに寄り添う提案ができる |
サービス職 | 周りをよく観察し気配りができるため、人から信頼されやすい |
事務職 | マルチタスクがこなせるので、計画を立てて実行できる パソコン操作ができれば可能 |
人材会社 | 保育士向けの転職エージェントなどは、元保育士という肩書が強みとなる |
まさマルは有形の手洗い器を保育園に販売する企業に未経験転職しています。
結局保育士に戻りましたが、営業での経験はビジネススキルとして活かせています。
年齢で未経験の転職が難しくなることは確かですが、保育士経験の需要は急上昇しています。未経験からの転職で新しい可能性を感じられることもあるかもしれませんね。
思い切ってフリーランスに挑戦する保育士も増加中
思い切ってフリーランスに挑戦する保育士が増えています。保育士という仕事で培ったスキルは、自由な働き方に転用できる可能性があります。30代で自分らしいキャリアを模索する中で、フリーランスという選択肢に注目が集まるのも自然な流れです。
保育士がフリーランスとして活動する場合、特に注目されるのが「保育関連分野の専門性」です。以下、フリーランス保育士の働き方の例です。
- イベント託児のサポートや運営
- オンラインの相談サービス
- 子どもの発達や教育に関する情報の発信
- 教材制作の販売
フリーランスで働く挑戦には、不安がつきものです。しかし、準備を万全にしてから挑むことで、リスクを軽減することが可能です。
例えば、まずは副業として始めて様子を見たり、経理やマーケティングといった知識を事前に学んでおいたりするのがおすすめです。これらの準備を怠らないことで、自信を持ってスタートしやすくなります。
「フリーランスは不安定」と感じる人にとって、収入面や集客が心配になるかもしれません。ですが、保育士として信頼される実績やスキルがあれば、需要が期待できます。また、自分のペースで働けるメリットや仕事の選択肢が広がる点からも人気が高いです。
まさマルは副業からベビーシッターとWebライターを始めました。1年間やってみたことで、今では安定的な収入もありますよ。
フリーランスに挑戦することで、保育士としての経験を生かしつつ、新しいキャリアに踏み出せます。これまでの枠組みに縛られず、自分らしい働き方を模索してみるのも良いでしょう。
30代で保育士に向いてないと感じたらキャリアステージ!
30代で保育士として働く中で「自分には向いていないかもしれない」「今後が不安だけど何から動いていいのか分からない」と感じることは、決して珍しいことではありません。
このような気持ちが芽生えたとき、焦るよりもまずは現状を冷静に見つめ直すことが大切です。冷静になるからこそ、課題を見つけ、自分の強みを再確認し、今後どうしていくのかという判断軸が明確になります。
とはいっても、「自分で現状を分析する時間がない」「自分の強みや将来像を考えてみたけど漠然としている」などの保育士は多いですよね。
それは正しい方法で自己分析をおこなっていなかったり、自分のやり方でうまくいくのか不安だったりすることが原因です。
そうならないためにも、プロのキャリアコーチの助けを借りてください。
保育士に最もおすすめなキャリアコーチングはキャリアステージです。キャリアステージは、教育界で多くの実績を誇るベネッセコーポレーションが運営しているキャリアコーチングサービスとなります。
コース | 無料体験セッション | 自己理解プラン | 基本プラン |
料金 | 0円 | 99,000円(税込) | 385,000円(税込) + 入会金55,000円(税込) |
内容 | 申し込み ↓ アンケート ↓ 無料体験セッション (45分) | 2日間のオンラインセッション | ①悩みの課題設定 ②自己理解 ③キャリア目標の発見 ④キャリア戦略の立案 ⑤アクションプランの設計 ⑥アクションプランのサポート |
セッション回数 | 1回 | 2回 | 7回 |
サポート期間 | なし | 30日 | 90日 |
特典 | 自己分析+適職発掘シート | ・期間中のコーチへの質問 ・ワークシート、受講者用ガイド(教材) ・動画教材 | ・期間中のコーチへの質問 ・ワークシート、受講者用ガイド(教材) ・動画教材 ・AIによる『強み・適職レポート』 ・3万円分のスキルアップ動画 |
無料体験セッション特典 | なし | なし | 受講割引あり! |
キャリアステージでは、キャリアコーチがあなたの悩みや不安に寄り添いながら、自己分析の正しいやり方を教えてくれたり、ヒアリングや対話の中であなたの強みをアドバイスしてくれたりするのです。
次に何をすればいいのか分からない保育士でも、次のステップへと提案してくれるので、安心して自己分析が可能になります。
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関連記事【保育士】迷わないキャリア相談の秘訣!おすすめ相談先も紹介
よくある質問と回答
保育士として「向いてない」と感じることや、30代からのキャリアに対して不安を抱く方は多いです。ここでは、保育士の道を進むべきか迷う中でよく寄せられる質問や疑問に答えていきます。
あなたの疑問を解消し、次のステップを踏み出すためのヒントをお届けします。どのような選択であっても、自分らしく輝ける未来を切り開くサポートを目指します。
30代保育士でも未経験転職は可能ですか?
繰り返しますが、30代の保育士でも未経験の転職は十分に可能です。
なぜなら、特に近年は転職市場が多様化しており、保育士で培ったコミュニケーション力や問題解決能力などは、多くの職種で活かすことができるからです。
また、保育士としての経験は、教育業界だけでなく接客業や事務職においても非常に高く評価されるスキルです。
例えば、接客業では親や子どもとのやりとりを通じて身につけた気配りが強みとなります。また、事務職では複数の仕事を同時進行で進める能力が役立つ場面が数多くあります。こうしたスキルは意外な分野でも活きるため、未経験でも安心して新しい職種に挑戦できます。
「未経験だから自信がない」という不安を抱く方も多いかもしれません。
しかし、30代は経験を積み重ね、自分の強みを知った上で次のステップに進める年代です。採用側もポテンシャルや仕事への姿勢を重視するケースが増えています。
保育士から別の分野へ転職することに迷いや不安を感じるのは当然です。しかし、30代になった今だからこそ、多角的に自分の可能性を考え、行動に移す良い機会といえるでしょう。新しい挑戦は、必ずあなたを次のステージへと導きます!
子どもと信頼関係を築けていない場合、どう改善すればよい?
子どもと信頼関係を築くためには、日々の積み重ねが大切です。まずは子どもの気持ちに寄り添い、話をよく聞くことを意識しましょう。
共感的な態度を示すことで、子どもは安心感を得られます。一方的に指示するのではなく、会話の中で子ども自身の意見や感情を引き出しましょう。
例えば、おもちゃの取り合いをしている場面では、「どうしてこれが欲しかったの?」と気持ちを尋ねることで対話が生まれます。その過程で子どもが自分の感情を表現できる機会を作ることが重要です。
また、ルールや約束も子どもと一緒に考えると効果的です。これにより、子どもたちの理解が深まり、信頼感につながりやすくなります。たとえ初めて話す子どもであっても、名前を呼んであげるだけで距離が一気に縮まる場合があります。このような些細な行動が信頼関係の礎を築きます。
最後に大切なのは、一つの失敗で自信を失わないことです。親子間でさえ完璧な信頼関係は一朝一夕に築けないもの。保育士として日々努力することで、確実に子どもとの距離は縮まっていきますよ。
保育士に向いていない性格とはどんなものか?
保育士として働く中で、「向いていないかもしれない」と感じる性格があるのも事実です。しかし、それが絶対的な「不適合」を意味するわけではありません。
以下は保育士に向いてないとされる性格です。
- 人と関わることが苦手
- 短気で感情に揺さぶられることが多い
- 計画性がない
- マルチタスクが苦手
- 危機管理がない
上記の性格は必ずしも保育士に向いていないと結びつくわけではありません。
性格はあくまで傾向の一つであり、改善や工夫次第で克服できることがほとんどです。
例えば、苦手な部分を認めつつ、ストレス発散の方法を学ぶことで仕事の質を高める人も多くいます。
最終的には、自分の性格を冷静に分析することが大切です。その上で、改善の努力やサポートを得ることで、「向いていない」と感じる部分を少しずつ変えていくことが可能です。
まとめ
本記事では、30代で保育士に向いてないと感じたときの対処法と選択肢について解説しました。
主なポイントは以下の3つです。
- 保育士に向いていないと感じる理由と向き合う方法
- キャリアを続けるための改善策やスキルアップ方法
- 新しい道を切り拓くための選択肢と具体的ステップ
迷いや不安を感じるのは誰しも同じです。大切なのは、自分の気持ちに正直になり、キャリアプランをじっくり考えることです。